☆詩☆僕は何も無い
無機質な床に寝っ転がり
何も聞こえないように
何も感じ取れないように
ただ爆音で全てを塞ぐ
僕は何を望んでいるのか 何も無い所へ沈む
人の温かさに触れると
申し訳なさで耐えられない
人の醜さに触れると
独りほど楽なものはないと
昔はあれほど愛されたいと
願い続けていたのに
愛される資格は無いと思うし
遠ざけて僕は楽になるんだ
裏切られることも怖く無いと
そう思って生きてきたけど
裏切られた時、立ち直る自信もないから
やっぱり遠ざけて僕は楽になるんだろう
ならやっぱり最初から独りがよった
愛など知らない方が楽だった 知る前に戻れたら
恐怖を抱いて恐る恐る近付いたところで
僕は僕自身の何も開示できていないのだから
本当の愛に触れることは無いのだろう
僕は何も無い